一人称が変わります

光の名前を数えている

音楽、言葉、詩、リズム、振動、温度、色、知識、重み、光度。

機械じゃ伝わらない熱が巡っていくのがわかる時、やっと、「生きていて良かった」と思う。

君が私を捨てること、いつかなかったことにすること、私の名前を忘れること、私の声を忘れること、そう言うことがあると知っている。

君に愛されてなくても光のある世界にいます。これが苦しいと言ってもわかってもらえないかもしれない。期待しない方が失望しなくていいよ。これはこの前映画で学んだこと。

私も魔法でみんなの頭の中から消えてしまいたいね。皆様、さようならと挨拶さえせずにはらりと消えてしまいたい。

君が思い出してくれるかもなんて思いたくないし、誰かが私のことを好きだとも思わない。

どこかで私はその“好き”を、

私のことを「いいように扱っていいだろう」とか「こいつは自分の言うことを聞くから」とか「どうせ女だから」とか、そういう性質やバイアスを持っていて、私を対等に扱う気のないもの

なのだと思っている。特に恋愛の類いに扮した「好き」はタチが悪い、とも。

 

捻くれていて、どうやら元に戻るには宇宙の始まりからやり直した方が早そうだ。宇宙の始まりには戻れないから、宇宙の果てに行く仕事がはやくできたらいいのにと思う。エンデヴァー、まだ生きていますか、わたしはあなたに会いたい。

 

光の名前を唱えている。星の名前を唱えるように。春が来るよ、春が来るかもしれない。